西廻り航路の寄港地であった小木港から南西約4㎞に位置する宿根木は、江戸時代中頃から明治にかけて、日本海を舞台とする廻船業の基地として栄えました。この頃の宿根木には120戸500人ほどが集住し、十人余りの船主のほか船乗りや船大工らが居住していました。そのほか、干物などを扱う四十物屋、桶屋、紺屋、鍛冶屋、石屋といった様々な職種が集まり、廻船業に加え造船基地として発展。今に続く町並みの基礎が形づくられていきました。
新潟県 佐渡市
佐渡市の構成文化財
-
清九郎家
北前船で財をなした宿根木有田久四郎家の邸宅
-
三角家
壁板や船釘の使用に北前船造船技術の応用が伺える宿根木のランドマーク。
-
宿根木白山神社(石鳥居)
北前船で尾道から運び込んだ花崗岩で作った神社の鳥居。
-
木崎神社(本殿)
金銀積出の風待ちの場所であり、北前船の出入りで賑わった小木町の鎮守。 拝殿には、北前船の船乗り等が安全祈願で奉納した船絵馬が掲げられている。
-
舟つなぎ石
沖に停泊する北前船から海岸に往来する伝馬船が係船のため綱を結んだ石。尾道から運び込んだ花崗岩でできている。
-
念仏橋及び石橋
北前船で尾道から運び込んだ花崗岩で作った石橋。
-
小木湊古絵図
北前船で栄えていた幕末頃の小木港のようすが描かれている絵図。
-
佐渡の大神楽舞楽
北前船の乗組員が航海の安全を祈って奉納した民俗芸能。