秋田杉や米など、特産品を運び出す港として栄えた土崎。米以外にも多くの産物が集まるこの港は、北前船を呼び寄せました。19世紀初期、土崎へ入港する船は年間6百艘を超え、12軒の回船問屋がにぎわいました。土崎から出る荷物は、農産物や海産物に秋田杉、これに対して入ってきたのは、自給できない木綿、古着、塩、砂糖、紙などでした。
秋田県 秋田市
秋田市の構成文化財
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高清水公園の五輪塔
北前船をはじめ港に入る船の目印であった。文化年間の地震で崩れ、現在は復元されている。小高い丘にあり、港と男鹿三山の良き展望地である。
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秋田街道絵巻
北前船と北前船でにぎわう港の様子を描いた絵巻。
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秋田風俗絵巻
北前船と北前船でにぎわう港の様子を描いた絵巻。
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金刀比羅神社狛犬
北前船の廻船問屋の氏神を勧請した神社であり、廻船問屋、船乗りの信仰を集めた。笏谷石の参道がある。
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寶塔寺石造り五重塔
難破を免れた西日本の北前船が難を逃れたお礼に大阪から船で運び奉納したと伝えられる石製の五重塔。
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土崎神明社祭の曳山行事
宝永元年 (1704)、北前船の船乗りが土崎神明社に神輿を寄進したことがはじまりとされる。戻り曳山で奏でられるあいや節は、北前船により伝えられたハイヤ節が起源とされる。
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大正寺おけさ
北前船の寄港地、秋田・土崎港に注ぐ雄物川を 20キロ以上遡った大正寺に伝承される、ハイヤ節が起源とされ北前船によりもたらされた芸能。
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昆布の手すき加工技術
北前船で運ばれた昆布の加工技術。