深く湾入した室津は『播磨国風土記』に「風を防ぐこと室のごとし」と評された古代からの良港で、中世には平清盛も寄港しました。江戸時代、西国大名の参勤交代では、ほとんどの大名が室津を利用しました。そのため、室津には 6軒もの本陣がありました。そして、オランダ商館長の一行、朝鮮通信使、琉球使節の一行が立ち寄った国際港でした。風を防ぐ岬の先端には国重要文化財の社殿が並ぶ賀茂神社、神社の下には姫路藩の「湊口番所跡」の標柱があります。北前船の交易では、遠く北海道まで活発な廻船活動でにぎわい、栄えた港なのです。
兵庫県 たつの市
たつの市 室津の構成文化財
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室津海駅館
北前船で財をなした廻船問屋・三木半四郎 (嶋屋)の住宅。
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もやい石
室津に入港した北前船が係留するときに船のもやいを繋いだ石。
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石仏
北前船で財をなした廻船問屋・三木半四郎が古刹見性寺に奉納した西国三十三所霊場の石仏。
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日和山
北前船の船乗りたちが、出港前に日和を見た場所。
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室津の町並み
北前船で栄えた当時の様子を伝える室津の町並み。
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