青森県 鰺ヶ沢町

津軽藩の海の玄関としてにぎわった鯵ヶ沢。北陸や瀬戸内海、大阪からの船が日用品、京や大阪の文化などを運び、また、藩米を大阪に積み出す御用港として栄えました。200年以上前に描かれた「鰺ヶ沢町絵図」を見ると、現在の町の姿と比べてほとんど変わりなく、絵図を片手に北前船ゆかりの街歩きが楽しめる博物館のような街です。

  • 寄港地

青森県 鰺ヶ沢町の構成文化財

  • 日和山

    北前船の船乗りたちが出港前に日和を見た場所。岩木山の遥拝所でもある。

  • 城の下の荷揚げ場跡

    北前船に水を積んだ井戸跡がある奉行所下の荷揚げ場跡。

  • 尾崎酒造酒蔵

    北前船で搬送する海産物の集積に用いた蔵。現在は酒蔵に利用。

  • 丸二塩屋資料

    北前船主との交易で財をなした鰺ヶ沢を代表する船問屋・丸二塩屋の船旗や文書資料など。

  • 鰺ヶ沢町絵図

    北前船で繁栄した鰺ヶ沢の賑わいを描いた町絵図類。

  • 正調鰺ヶ沢甚句

    北前船によって秋田・北陸地方からもたらされたとされる盆踊り。「鰺ヶ沢くどき」と共に伝承されている。

  • 鰺ヶ沢白八幡宮の大祭行事

    北前船によって上方からもたらされた祭り。神輿渡御、人形山車、各種芸能が上方文化の影響を受けている。

  • 白八幡宮絵馬群

    大坂や北陸地方の北前船主らが奉納した船絵馬。

  • 白八幡宮玉垣

    西日本や北陸地方、鰺ヶ沢の北前船主らが建立した御影石の玉垣。

  • 白八幡宮御神灯

    西日本や北陸地方、鰺ヶ沢の北前船主らが建立した御神灯。

  • 常灯碑

    北前船の航海の目印であった常灯明(灯台)の記念碑。

  • 願行寺

    福井県沖で沈没した北前船から流れついた漂流材を用いて建立した本堂、北前船に積まれてきた御影石を用いた石畳の参道がある寺院。

  • 来生寺

    北前船に積まれてきた御影石を用いた石畳の参道がある寺院。

  • 鯨餅(くじらもち)

    京菓子を起源とし、北前船によって伝えられた食文化。かつては町内に多くの鯨餅店があった。現在も営業を続ける「村上屋」は船問屋・村上又兵衛を初代とする。創業以来、近年まで餅の包装紙を山形県酒田市、竹皮の紐を福井県越前市から取り寄せていた。